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【ワンス・アポン・ア・タイム(4)】バッキー氏「思い出の中には常にオクサンがいる」

【ワンス・アポン・ア・タイム(4)】

バッキー氏「思い出の中には常にオクサンがいる」

特集:
ワンス・アポン・ア・タイム
バッキー氏の牧場(撮影・丹羽政善通信員)

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 言葉は難しいよね。実は僕のおじいちゃんは、英語がまったく話せなかった。僕のひいおじいちゃんがフランスから米国にやってきたんだ。僕も小さい頃は、おじいちゃんと一緒に住んでいたから、フランス語に囲まれて育った。だから小学校へ行くまでフランス語のほうが得意だった。

 吉田(義男)さんとフランス語で話せるかな? 彼は確か、フランスチームの監督をしていたよね?

 1969年に引退したのは、その前年に負傷した親指の骨折が原因ではない。あのときは、お医者さんがきちんと治してくれた。選手生命が短くなったのは腰が原因だ。

 近鉄時代、三塁線の打球を処理しようとしたとき、グキッとなった。それ以来、僕の体は以前と同じではなくなった。その影響は今もあって、体がまっすぐにならないんだ。

 あぁ、いろいろな話をしていると、日本に行きたくなってしまう。でも、本当は日本のことを思い出すのは少し、辛いことなんだ。

 勘違いしないでほしい。全てが素晴らしい経験だった。本当に楽しかった。でも、その楽しい思い出の中には、常に僕のオクサンがいる。だから、日本のことを思い出すと、亡くなったオクサンのことも思い出して少し寂しくなる。だから日本のことを話していると、楽しいはずなのに、なぜか涙が出てしまう。

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