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【ワンス・アポン・ア・タイム(2)】バッキー氏、今も忘れない温かいニホンジンと先輩・小山さんの思い出

【ワンス・アポン・ア・タイム(2)】

バッキー氏、今も忘れない温かいニホンジンと先輩・小山さんの思い出

特集:
ワンス・アポン・ア・タイム
懐かしそうに当時を語るバッキー氏(撮影・丹羽政善通信員)

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 宿舎に帰って小山さんに話したら「それはどの店だ?」という。「大体あの辺り」と説明したら「バッキーさん、もう、その辺にはいかないほうがいいよ」。どうやら恐い人がたくさんいるところだったみたい。でも、すごく良くしてくれて優しかった(笑)。

 小山さんには野球でも学ぶことが多かったね。当時、村山(実)さんもいて、ブルペンでは彼らの制球の良さに驚かされた。いつでも投げたいところに投げられるんだ。それで僕は彼らの足に注目した。どこに踏み出すのかってね。いつも同じ場所だった。リリースポイントも一緒。それを見習って、僕も左足を同じところに踏み出すようにして、リリースポイントも意識するようになったら、徐々にコントロールが良くなったんだ。

 彼らは、まさに先生。投手コーチも杉下(茂)さんだったから、いい環境だった。杉下さんはマウンドに来るといつも「スマイル、スマイル」って。僕はすぐカッとなっちゃうから。

 そこも日本人に学ぶことが多かった。彼らは感情をコントロールできる。僕は打たれてベンチに戻ってくるとグローブを投げつけたりしちゃうけど、日本人は感情を表に出すことが少ない。一度、ダッグアウトにあった火鉢をひっくり返しちゃったことがあったけど、あれはみんなに「バッキーさん、ダメよ、NO」って怒られたな。 (つづく)

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  • 1999年、神宮球場のスタンドで談笑するバッキー氏、小山氏、江夏氏(左から)
  • 1968年、阪神のジーン・バッキー投手
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