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【虎のソナタ】仲間に恵まれたバッキー氏

【虎のソナタ】

仲間に恵まれたバッキー氏

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虎のソナタ
キャンプで投げるバッキー氏。最初はひどいコントロールだった

キャンプで投げるバッキー氏。最初はひどいコントロールだった【拡大】

 入団テストのために来日したのが1962年7月18日。伊丹についたときに出迎えたのは当時、球団の多賀井氏という方で、営業担当の事務職だった。それでもバッキーは手をギュッと握って「よろしくお願いしますョ」と何度も繰り返したという。多賀井氏がいつもシミジミと「彼は本当にひたむきだった。あの気持ちが成功の第一歩だと思う」と言っていた。

 しかし…川崎重工のグラウンド(当時、そこで2軍が練習)のテストではひどいノーコン。捕手が右に左にかえる跳びのように追いかけるという荒れ球。「使いモノにならん」という声に当時、監督だった藤本定義だけがガンとして「いや、なんとかなる」といい、そのまましばらくテスト継続入団? ということになった。

 当時の阪神は小山正明、村山実の投手王国だから、そんな“暴れ馬”みたいな投手は必要としていない。が、まず球場裏の1間と台所、和式便所という今なら考えられない住宅事情にもバッキー夫妻は耐えた。いわゆるボットン便所にドリス夫人は文句もいわず…むしろ明るくふるまった。

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