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【仙六列伝】東北学院大初のプロ野球選手 仁部智/東北スポーツ

【仙六列伝】

東北学院大初のプロ野球選手 仁部智/東北スポーツ

特集:
東北スポーツ
仁部は2004年7月4日の巨人戦でプロ初登板を果たした

仁部は2004年7月4日の巨人戦でプロ初登板を果たした【拡大】

 仁部は大学卒業後、社会人野球のTDK(秋田)を経て広島に入団した。最速140キロ台前半の直球にスライダー、カーブ、チェンジアップが武器。当時のプロ球界では投手で最も小柄な1メートル66の左腕だった。

 本荘高(秋田)時代も県内では好投手の1人ではあった。だが同世代に秋田商高・石川雅規(青学大→ヤクルト)、新屋高・藤田太陽(川鉄千葉→阪神ほか)、大曲工高・後松重栄(のちにメッツ)らがおり、それほど目立つことはなかった。

 好素材は大学で頭角を現した。1年春の開幕戦、宮城教育大1回戦に救援でリーグ戦デビュー。2年春から先発の一角を担うと、その秋からエース格の1人となった。3年春の東北工大2回戦では、リーグタイとなる9者連続奪三振をマークした。

 すごみを見せつけたのが4年時だった。春に宮城教育大1回戦で毎回の16奪三振を記録するなど5勝すると、秋はさらなる快投を続けた。仙台大2回戦では0-0で引き分け参考記録も、延長十三回ノーヒットノーラン。宮城教育大1回戦では、今度はコールドで参考記録となったが、五回ノーヒットノーランも記録した。

 勝ち点を奪ったほうが優勝という最終節の東北福祉大戦は、1回戦を完封。相手の26連覇を阻む寸前まで追い詰めた。惜しくも2、3回戦と連敗したが、10試合7勝、75回82奪三振の快投。4年時だけで12勝を挙げるなど、通算36試合19勝9敗の成績を残した。

 プロでは1軍登板8試合、現役4年と短命に終わったが、“学院大に仁部あり”と強烈な存在感を見せた大学時代は、仙台六大学野球の歴史に深く刻まれている。

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