西岡は打撃練習でキレのいいスイングを披露した【拡大】
鍛え抜かれた体が、薄手のトレーニングウエアを押し上げていた。テンポのいい音楽がかけられた室内で、西岡が軽快に体を動かした。完全復活へ、目を輝かせた。
「何とか1年間通して結果として示さないといけない。僕自身、もう一度、野球界の中で西岡剛という存在を示していかないといけないと思う」
一昨年に左アキレス腱を断裂。昨季、1軍に復帰したのは、後半戦が始まった7月17日の広島戦(甲子園)だった。しかし、8月23日のヤクルト戦(神宮)で左かかとを打撲。最終的に32試合で打率・228、0本塁打、5打点に終わった。
今季は大和がDeNAへFA移籍し、レギュラー不在となった遊撃での復活が期待される。豊富なキャリアを誇る西岡がシーズンを通じて仁王立ちしてくれれば-。思うことはみな同じ。この日、新人合同自主トレの視察で甲子園を訪れた高代1軍作戦兼総合コーチが“鉄人指令”を出していたことを明かした。
「楽しみ。昨秋に本人に『二遊間をやるためには、試合に出ることや』と伝えた。痛い、かゆいといっていたらしんどい。ずっと出続けるということが、センターラインの条件になる。ただ、動きをみていても(状態は)いい」