2018.1.11 05:01

【記者の目】早期決着優先は時代の流れとは思いたくない

【記者の目】

早期決着優先は時代の流れとは思いたくない

 タイブレーク制の導入は、今春のセンバツでも試験的実施なのではと考えていた。それだけに、夏の全国選手権大会でも導入するとは驚いた。

 秋季大会の成績を資料に選考するセンバツとは違い、夏は実力や戦力を競い合う。早朝から夜間までの練習の成果を出す場だ。

 高校野球では、犠打や盗塁を絡め、少ない好機で得点するための戦術や戦法を、練習で身につけて勝ち上がることが求められてきた。野球には「チャンスを作る」「つなぐ」という言葉もある。1番から9番の打順と特性に注目し、ファンが一喜一憂する。

 だからこそ、状況設定によるタイブレーク制は導入されるべきではなかったと考える。社会人野球の都市対抗の予選はエンドレス。回数制限も時間制限もなく決着がつくまで戦う。

 全国高校サッカー選手権では1回戦からPK戦が定着していて、決勝も延長後に実施している。そのPK戦で勝敗の決したときの空疎感は否めない。最後までの全力プレーより、早期決着優先は、時代の流れとは思いたくない。 (アマ野球担当・赤堀宏幸)

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