2018.1.7 05:02

【楽天担当記者 悼む】星野氏、裏方さんやコーチ陣の生活も気にかけた親分肌

【楽天担当記者 悼む】

星野氏、裏方さんやコーチ陣の生活も気にかけた親分肌

星野仙一さん

星野仙一さん【拡大】

 壮大な夢を温めていた。星野さんは「このままでは野球人気はすたれる。真剣にファンの底辺拡大を考えないと。野球totoをやるしかないんだ! これから、よく見ておけよ」と明かしてくれたことがあった。

 「ちびっ子が野球をやる場所がない。totoの売り上げから捻出して作ったらええ。すべて野球に還元すれば、子供から大人になって、何世代へと(先に)つながる。そうなれば人気は回復するはずだ」

 初めのうちは、口をぽかんと開けて耳を傾けていたが、熱っぽい口調にどんどん引き込まれた。野球が好きだからこそ、憂う気持ちも強かったのだろう。

 人に優しく、人情に厚く、粋で親分肌の紳士だった。記者が深酒をした翌日、「顔がむくんでいるな。でも、飲めるってことは、ええこっちゃ。(酒税を払い)高額納税者だしな」とジョークをまじえて、気を配ってもらった。

 2013年、楽天担当1年目のことだ。闘将は「選手の給料を上げるのは監督の仕事の一つ」と話していた。こんな言い回しは初めて聞いた。裏方さん、コーチ陣、選手の生活も心配していた。時には、来季の契約が未定の選手らの所属先を責任を持って決めていた。

 球界のゴッドファーザーが逝った。辛くて悲しい。取材を通じて強く思うことは、星野さんを慕う野球人が多いということだ。その遺志は脈々と受け継がれていくに違いない。星野さんの壮大な夢に終わりはない。 (楽天担当・広岡浩二)

  1. サンスポ
  2. 野球
  3. プロ野球
  4. 楽天
  5. 【楽天担当記者 悼む】星野氏、裏方さんやコーチ陣の生活も気にかけた親分肌