2017.12.29 08:00

【小早川毅彦のベースボールカルテ】村田を必要とする球団はあるはず

【小早川毅彦のベースボールカルテ】

村田を必要とする球団はあるはず

特集:
小早川毅彦のベースボールカルテ
村田修一

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 今年の日本球界は、早実高から日本ハムにドラフト1位で入団した清宮幸太郎の話題で盛り上がった。一緒にしてはいけないが、6月に上野動物園で誕生したジャイアントパンダの赤ちゃん、シャンシャンのフィーバーぶりと重なった。

 「どんなにおもしろいバラエティー番組も、動物の赤ちゃんものには勝てない」といわれる。同じように、野球に対するひたむきさ、純真さという意味では、プロ野球は高校野球に勝てないと改めて思った。

 先日、元PL学園高監督の中村順司さん(現名商大総監督)を取材する機会があった。私の在学中はコーチで、監督としては1998年のセンバツを最後に勇退するまで歴代2位の甲子園通算58勝を記録した。

 中村さんは桑田真澄、清原和博、立浪和義、宮本慎也、吉村禎章らプロでも活躍した教え子の名前を挙げ、「みんな野球に取り組む姿勢が純粋だった。指導のしがいがあるとともに、責任をもって指導しないといけないと感じた」という。そして「指導者として心掛けていたのは人間教育。勝敗にこだわりすぎると、指導がいびつになる」とも話されていた。

 年の瀬を迎えて気になっているのが、巨人を自由契約になった村田修一の去就だ。37歳になったとはいえ、チームによっては三塁のレギュラーを狙える力は十分にある。

 言動が“お山の大将”のようだった、若い頃の悪いイメージがネックになっているという噂を聞く。しかし、実際に話をすると素直な好青年。二面性は感じられない。なにより、野球への取り組み方は若手に見習ってほしいと思うほど真摯(しんし)で、高校球児とだぶってみえる。

 現在は野球をやりたいという純粋な気持ちだけで、年俸へのこだわりはないだろう。戦力として村田を必要とする球団はあるのに、なぜ獲得に動かないのだろうか。 (サンケイスポーツ専属評論家)

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