スポーツフォーラム2017のパネルディスカッションに参加した阪神・岩田。右はプロスキーヤーの三浦豪太氏=大阪市北区、関西大学梅田キャンパス(撮影・林俊志)【拡大】
体重の増減が成績にも影響するだけに、来年35歳になる岩田も真剣な表情で他の専門家の話に聞き入った。来季に向けて、今年の夏場に好感触だった90キロ前後を維持する予定だ。そんな左腕がフォーラム参加後に明かしたのは意外すぎる調整法だった。
「自分はジャンクフードを食べるとやせることがわかってきたんです。アメリカにトレーニングに行きだしてから、向こうで自炊した年と、外食でハンバーガーとかを食べた年を比べると、なぜかやせてたんですよ」
えっ、本当!? と首を傾げたくなるが、2013年オフから行う米アリゾナでの自主トレ中の経験から。高カロリーなジャンクフードも、ハードなトレーニングあってこそだろう。国内にいれば「嫁さんの料理が小鉢でたくさん出てきて、食べきれない。愛情を感じすぎて、すぐおなかいっぱいになるんです」とバランス抜群の料理が体を支えている。
来年1月は沖縄で自主トレ予定のため、食べ慣れた食材が簡単に手に入る。このオフはハンバーガーだけではなく「食事も運動も大事」と最適な調整を続け、来季に備える構えだ。「自分の体を知ることはプラスかな。(フォーラムでも)試さないとわからないという話がありましたし」と収穫を口にした。試せるものはどん欲に試し、今季3勝に終わった悔しさは来年必ず晴らす。 (新里公章)