投球する阪神・藤川球児【拡大】
心配なのは桑原だけではない。九回を任されたマテオも1回4安打3失点。35球も要して精彩を欠いた。「明日、やるしかない」と助っ人右腕。リードされていた展開や悪天候を考えても集中力を保つのが難しかったのかもしれないが…。自慢の継投陣が打ち崩されて21被安打はプレーオフ、CS史上最多。13失点もセCS史上最多の屈辱だ。大丈夫? と思うのは当然だろう。
今季、2位と躍進できたのは桑原ら強力リリーフ陣がいたおかげ。黒星の責任を誰よりも感じているのは、リリーバーたちだろう。次は必ずや鋭さを取り戻してくれる。 (阿部祐亮)
2番手で登板し1回1/3を1安打2失点の阪神・岩崎「(登板に向けて)いい準備はしていました。(グラウンドの影響は)みんな一緒なので」
継投について阪神・香田投手コーチ「(先発・秋山の3回での降板は)状態も見て。雨のこともあったから早め早めの判断になった。(リリーフは)グラウンドコンディションはよくなかったけど、もうひと粘りしてくれたらどっちに転んだかわからなかった」
データBOX
◎…阪神とDeNAの計31安打はプレーオフ、CSでは1975年阪急-近鉄第1戦、09年第1ステージ中日-ヤクルト第2戦の27安打を上回る1試合最多。両軍19得点も77年阪急-ロッテ第1戦と並ぶ最多。DeNAのチーム21安打は13年ファーストステージ第2戦での西武の20安打を更新する最多。両チーム出場43人、投手14人も最多
◎…桑原が七回に7安打を浴びた。これはプレーオフとCSでは1975年第1戦の阪急・山田久志(近鉄戦)以来2人目でワーストタイ