2017.9.27 05:00(1/2ページ)

【虎のソナタ】掛布2軍監督に学んだ「全身全霊」姿勢

【虎のソナタ】

掛布2軍監督に学んだ「全身全霊」姿勢

特集:
虎のソナタ
鳴尾浜での試合後、ファンと握手する掛布2軍監督。ファンを大事にする姿勢は最初から最後まで変わらなかった

鳴尾浜での試合後、ファンと握手する掛布2軍監督。ファンを大事にする姿勢は最初から最後まで変わらなかった【拡大】

 ♪緑の中を走り抜けていく 真っ赤なポルシェ…あの頃、山口百恵の『プレイバックPart2』がヒットしていた。退廃と倦怠とそしてシャイ…。

 1978(昭和53)年の真っ赤な夏を演出したのはもう一人…掛布雅之。

 この年の7月25日、後楽園球場での球宴第3戦で彼は3打席連続ホームランをかっ飛ばした。

 史上初の快挙でMVP、打撃賞、ホームラン賞と総なめ。この時、全セの監督は巨人長嶋茂雄。当時、球宴の表彰が延々と続くのでベンチ前に並んだ全セの列に長嶋監督は「記者諸君、どうぞお先にミスター掛布を取材してください」と言った。列の末尾近くに遠慮そうに立っていた掛布雅之をワッと報道陣が取り囲む。表彰式のはじめから最後まで…今なら考えられない光景。

 それほど衝撃的な3連発だった。とにかく長嶋さんにあこがれ、尊敬し、練習もした。だが、父・泰治氏は息子の身長が伸びないのを悩んだ。阪神のテストを受けて…。「何となくとっておこう…という程度だった」(当時の阪神河西俊雄スカウト)のだ。だから1年目は春の安芸キャンプには連れて行ってもらえない。六甲おろしの吹きすさぶ甲子園に居残り組7人のひとり。いわば予算削減の対象…。それが…藤田平の結婚式、野田征稔の身内の不幸で二遊間がいなくなったのでオープン戦だけ1軍に呼ばれて…快打をかっとばしてからのシンデレラストーリーは有名。それでも…まだ“脇役”だった。

【続きを読む】

  1. サンスポ
  2. 野球
  3. プロ野球
  4. 阪神
  5. 【虎のソナタ】掛布2軍監督に学んだ「全身全霊」姿勢