植田が七回、うれしいプロ初安打。快足を生かした(撮影・松永渉平)【拡大】
(セ・リーグ、阪神9-2中日、22回戦、阪神14勝8敗、2日、甲子園)甲子園の大歓声に背中を押され、風のように一塁を駆け抜けた。三遊間へのボテボテの打球は50メートル5秒8の韋駄天にとってヒットゾーン。4打席目の七回。植田がらしさ全開の遊撃内野安打でプロ初安打をマークした。
「めっちゃ緊張していました。ああいうヒットがどんどん増えていけばいいなと思います」
直後の二盗失敗はご愛敬。プロ3年目、初スタメン&フル出場の夜を振り返り初々しく笑った。
一回は糸井が右翼線への二塁打で出塁すると、プロ初打席できっちり犠打を決め、福留の先制犠飛につなげた。軽快にこなした守備でも1アウト目と27アウト目を処理。植田に始まり、植田で締めた快勝劇だった。
2軍戦で甲子園での守備は経験済みだが「(光景は)ぜんぜん違いました」-。熱い思いそのままに躍動。大抜てきの金本監督は「コーチと散々話をして、5分ぐらい悩んだ」と笑いながら、「競争というのもありますし」と目を細めた。