5回の阪神・藤浪=山口・由宇球場(撮影・鳥越瑞絵)【拡大】
中継ぎ登板はプロ1年目の2013年4月7日の広島戦(マツダ)以来だった。この日は「1イニングだったので」と直球とカットボールを主体に組み立てた。なかなか復調のキッカケをつかめなかった藤浪に対して、あえて登板日を本人に設定させた掛布2軍監督も「よかったと思うよ。球速も出てたし」とうなずいた。高橋2軍投手コーチは「普通の投球ができていた。それが収穫です」と話した。
甲子園で報告を受けた香田投手コーチは「きょう1試合だけでは」と前置きしながらも「彼には『よし、いける』という自信をつけてもらって、堂々とマウンドで投げてほしい。そこからイニングとかシチュエーションとかも変えていく」と話した。4月4日のヤクルト戦(京セラ)は畠山に死球を与えた影響か、1軍では突然制御不能になる投球が続いた。投手の責任者はこれまで通り万全の状態にしてから再昇格させる考えを示した。
今週末から夏のロードに入る。本来投手の柱であるべき存在が、いつまでも戦列を離れている余裕はない。