2017.6.8 08:00

【若松勉 芯打ち登場】巨人には嫌われ役演じるコーチ必要

【若松勉 芯打ち登場】

巨人には嫌われ役演じるコーチ必要

高橋監督(左から2人目)はあごに手をやり、浮かない顔でグラウンドを見つめた (撮影・吉澤良太)

高橋監督(左から2人目)はあごに手をやり、浮かない顔でグラウンドを見つめた (撮影・吉澤良太)【拡大】

 (セ・パ交流戦、西武3-0巨人、2回戦、西武2勝、7日、メットライフ)四回に阿部と亀井、六回に坂本勇と阿部、七回に長野。巨人は得点圏に走者を置いて、優勝経験豊富な打者が5度凡退して無得点に終わった。

 四回の阿部のライナー(二ゴロ)は二塁手の正面でなければ、という惜しい打球。だが他の4打席は、ボール球(坂本の遊ゴロ=六回、長野の二ゴロ併殺打=七回)、甘い球の打ち損じ(阿部の左飛=六回)、有利なカウントで厳しい球に手を出す(亀井の二ゴロ=四回)と、打ちたい気持ちを制御できなかった。

 四回に吉川光がメヒアに浴びた2ランは、初球の内角高めへのブラッシュボール、2球目の内角低めへの見逃しの後のカーブ。メヒアは2球目に全く打つ気配を見せず、次は変化球が来ると確信したようなスイング。もう1球、我慢強く内角を攻めていれば結果は違ったかもしれない。早く追い込みたい、抑えたいという気持ちが強すぎた。

 高橋監督は、前任の原監督ほど口数が多くない。監督の意を理解し、時に嫌われ役を演じるコーチが必要だろう。私もヤクルト監督時代、会話が得意ではなかった。チーフコーチだった渡辺進が、古田ら経験豊富なベテランにも時に口うるさく接し、嫌な役目を引き受けてくれた。2001年の日本一に彼の存在は欠かせなかったし、私が退任した際には一緒にユニホームを脱いだ。

 打ちたい、抑えたい、と焦る選手を一度落ち着かせて、戦術を授けてまとめ上げるのがコーチの仕事。苦しい時こそ大きな声を出してほしい。 (サンケイスポーツ専属評論家)

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