一回、鈴木に二塁打を浴び、逆転されたメッセンジャーはがっくり【拡大】
(セ・パ交流戦、ロッテ8-1阪神、3回戦、阪神2勝1敗、1日、ゾゾマリン)マウンドの土が合わなかった。柔らかすぎる。だが、言い訳にはしなかった。先発したメッセンジャーは7回を6安打4失点。悔しい2敗目(6勝)を喫した。
「地方球場のような感覚があったけど、それは理由にはできない。ちょうど左足が着くところに掘れている部分があった」
試合後、首をかしげながら明かした。敵地・ZOZOマリン。特有の海風が投手を苦しめることが多いが、メッセの敵は足元だった。柔らかいマウンドのせいか、ボールに力が伝わらない。一回に高山の拙守もあり、3失点。1-3と逆転されると、何度も足場をならした。
三者凡退に仕留めたのは四回と六回のみで、5度、得点圏に走者を背負う苦しい投球。これまで過去3戦3勝と相性のいい球場ではあったが、この日は持ち味を出せず。なんとか4失点に留め、「一回だけでそれ以外はいい投球ができたと思う」と振り返った。
ハーラー単独トップとなる7勝目と日本球界通算80勝目とはならなかったが、大崩れしたわけではない。球場が変われば、また快投を見せてくれるはず。「切り替えて、か?」という問いに「オフコース」とうなずく右腕の目は、次戦を見据えていた。 (西垣戸理大)