1回 適時打を放つ阪神・福留=東京ドーム(撮影・矢島康弘)【拡大】
1-0の三回一死満塁でも中犠飛で貴重な追加点。「あの打順(4番)で打たせてもらっているので」と、さも当然のように振り返ったが、結果的にチームの全2得点をたたきだした。この3連戦、12打数6安打の打率5割。チーム7得点中、1人だけで6打点。1点リードを継投で守りきっての勝利に金本監督は「倒れそうや…。健康に悪いな…こりゃ」とベンチ裏の壁にもたれかかったが、「頼もしいですね。打つ方では孝介1人に助けてもらったというかね」と感謝、感謝だ。
26日で、ついに40歳を迎える。自身の体と向き合いながら、チームに最高の結果をもたらす。開幕前には春場所中だった大相撲の平幕、勢と大阪市内で会食する機会があった。以前にカンテレの番組で共演した縁で大ファンになったという30歳の力士から「長くやる極意は?」、「体のケア方法は?」と質問攻めにされた。
「1年間ずっと、どこも痛めない人はいない。悪いときは悪いなりにいかにやるか」と思うまま伝えた。調子を落としたときもあったが、ここまで糸井らと並びリーグ最多タイの15四球を選ぶ。休養日も挟み、この「伝統の一戦」でベテランらしくチームを救った。