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【乾坤一筆】ロッテ・スタンが見せた“男気”!

【乾坤一筆】

ロッテ・スタンが見せた“男気”!

特集:
ベテラン記者コラム・乾坤一筆
ロッテ・スタンリッジ

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 外国人選手の待遇は、ロッテでも契約に基づき万全を期す。子供の教育に関してもしかりで、千葉市内のインターナショナルスクールなどへ、スムーズに入学できるような態勢は常に整えている。

 しかし、インターナショナルスクールはいまの時代、一般の日本の家庭でも大人気で、定員オーバーの状況。これを聞いたスタンリッジは、ロッテ移籍1年目の昨季、長男の入学を辞退した。

 「球団の配慮には感謝するが、ほかに待っている人がいるのなら、割り込ませるような形で自分の息子をスクールに入れることは望まない」

 その結果、夫人が小学校の教材を集め、千葉市内の自宅で長男を学ばせた経緯がある(体育の授業は当時のQVCマリンでスタンリッジが担当)。よってシーズンオフは家族のもと、少しでも長い時間、米国の学校に通わせたいというスタンリッジの意向があった。これが「家庭の事情」であり、来日が遅れた理由だ。

 なんたる“男気”であろうか。東日本大震災の被災者への支援はもとより、ソフトバンク時代に、日本国内の児童福祉施設にいた女児を引き取り、養女として育てるなど、スタンリッジの“神対応”には敬意を払うしかない。

 仕事には私情を挟まないのが記者の主義だが、スタンリッジは、無条件で応援したくなる選手の1人だ。

西村 浩一(にしむら・こういち)

 1987年入社。サンケイスポーツの記者として巨人、大洋(現DeNA)、ヤクルトとセ・リーグ球団を担当。プロ野球、文化報道部などのデスクを経て、2012年10月から編集委員。人生訓は「ボウフラが 人を刺すよな蚊になるまでは 泥水飲み飲み 浮き沈み」。

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