2017.1.30 05:00(2/2ページ)

【虎のソナタ】阪神に重友の粘り腰があれば…

【虎のソナタ】

阪神に重友の粘り腰があれば…

特集:
虎のソナタ
さよならパーティーで記念写真におさまる重友、堀江、田中(左から)

さよならパーティーで記念写真におさまる重友、堀江、田中(左から)【拡大】

 でも今年は特にすごかった。多くの方はすでにご存じだと思うがあの大阪城にさしかかるとTHE ALFEEの曲が流れ始めたのは第6回大会(1987年から。偶然ですが第2次吉田阪神が2年前の日本一の栄華から最下位に落ちて『暗黒時代』が始まる年なんデス)。大阪城公園内は複雑なルートのため当時は中継電波などが途切れやすかったそうで…ならばどうする? となってそこはカンテレ。その難しさを逆手にとってその間だけでも「音楽を流そう」となったらしい。

 要するに大胆な発想の転換を試みた…それが今日の“斬新さ”を象徴しているわけ。まさにこれこそが『創造への楔(くさび)』という今年の曲ともピタリだ。♪ためらいを捨てて やり直せ もう一度…である。

 そして曲が終わったと同時に彼女たちは大阪城を出た…なんといつの間にか、もうダメか…と思われた重友梨佐(天満屋)が2位に浮上して、そこからの猛追、彼女が逆転優勝した。

 あびこ筋にかかると大阪の街には少し雨がぱらついてきた…。ここで私めは走っていって彼女たちを抱きしめたい衝動にかられていた。

 現場に出張っていたデスク大沢謙一郎は優勝会見でゲスト解説の有森裕子さんが重友に聞いた質問に感心した。

 「若いときにマラソンで成功してもその後、失敗したりして辞めたりする選手が最近多い。けがを乗り越えたアナタの強さはどこにあるのですか」

 なぜか毎年失速する阪神に重友の粘り腰があれば…と思わずこじつけて考えていた。この日、沖縄に乗り込んだ若虎たちに彼女たちのみせてくれた“楔(くさび)”はどう打ち込まれたのだろうか?

 Just do it for yourself(ためらいを捨ててやりなおせ…自分のために)か。

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