芝の張り替え作業が始まった甲子園。水はけがよくなり、外野手にはうれしい援護となる【拡大】
甲子園球場の芝の大規模な張り替え工事が5日、始まった。2010年以来、7年ぶり。総工費5000万円をかけ、透水性をよくするという。福留や糸井ら外野陣への援護射撃。1月下旬に新天然芝が完成するという。
昼下がりの甲子園に次々と重機が入ってきた。天然芝がはぎ取られる。シーズンに向けて、大規模な張り替えが開始された。
「仙台や広島の球場と比べると、甲子園は水はけがいいとはいえなかった。芝を張り替えるだけではなく、10センチ掘り起こして砂を入れるなど透水性をよくしていきます」
阪神園芸関係者が説明した。甲子園の芝生9000平方メートルのうち、外野フェンスから15メートル分(以前に張り替えたため)を除く、5500平方メートルを新調。これだけの修繕をするのは7年ぶりで、総工費は約5000万円という。
これまでは雨天時、内野の黒土部分に降り注いだ雨が、外野に流れてしまうことも多かった。昨年9月には雨の中で歌手のライブが行われ、芝がボロボロになったこともあった。芝を張り替えることで水はけだけではなく、クッション性もよくなり、ベテラン福留や、全試合出場を目指す糸井らの体への負担が軽減される。まさに援軍というわけだ。
1月下旬には完成予定。球場も阪神園芸も、12年ぶりのV奪回を後押しする。