2016.12.20 12:59

元巨人投手、加藤初氏が死去 66歳 72年新人王、76年に無安打無得点

元巨人投手、加藤初氏が死去 66歳 72年新人王、76年に無安打無得点

1976年4月、広島戦でノーヒットノーランを達成し喜ぶ巨人・加藤初投手=広島

1976年4月、広島戦でノーヒットノーランを達成し喜ぶ巨人・加藤初投手=広島【拡大】

 プロ野球巨人などで投手として活躍した加藤初(かとう・はじめ)氏が11日午後2時32分、直腸がんのため静岡県内の病院で死去した。66歳。静岡県出身。巨人が20日、発表した。葬儀・告別式は既に行われ、喪主は妻の和江(かずえ)さん。

 静岡・吉原商高(現富士市立高)から亜大に進んだが中退し、社会人の大昭和製紙を経て、1972年にドラフト外で西鉄に入団した。“黒い霧事件”と呼ばれる八百長問題で主力投手が退団したことで、1年目から先発の柱として活躍し、17勝を挙げて新人王に選ばれた。76年に巨人に移籍し、同年4月に広島戦でノーヒットノーランを達成。オールスターゲームに6度出場した。プレー中に表情を変えないポーカーフェースで知られ「鉄仮面」の愛称で呼ばれた。90年限りで現役引退し、巨人や西武、韓国プロ野球などでコーチを務めた。

 通算成績は19年で490試合に登板し、141勝113敗22セーブ、防御率3・50。

長嶋茂雄元巨人監督の話「1976年にトレードで入団して15勝を挙げ、ノーヒットノーランも達成しました。私が監督1年目だった75年の最下位から、翌年に初優勝できたのは「初っちゃん」の活躍があってのものでした。とにかく球が速く、そして私は「鉄仮面」と呼んだのですが、ピンチでも表情を変えずに投げ抜く姿が印象的でした。先発、リリーフとよく働いてくれて、頼りがいのあるピッチャーでした。韓国のプロ野球でコーチをしていた時から体調が良くないとは聞いていたのですが、こんなに早く亡くなるとは、とても残念です」

王貞治ソフトバンク球団会長の話「寡黙で決して派手さはなかったが、速い直球とフォークボールで常にいい投球をしていた。西本君や江川君をはじめ当時の強力な巨人投手陣の中でよく頑張ったと思う。若くして亡くなられ残念」

東尾修元西武監督の話「勝ち星も競い合ったし、負けられないとの思いもあった。とにかく黙々とやるタイプ。今でも投げる姿は脳裏に焼き付いている。「初っちゃん」は試合中には表情を変えず、鉄仮面というイメージがあるけれど、食事に行けば面白いことや冗談も言う。実戦の中での勝負をよく知っているということで(監督時代に)コーチもお願いした。体調が良くないとは聞いていた。本当に残念です」

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