2016.10.31 13:00

【球界ここだけの話(711)】「北條“誠也”に改名しろ」金本監督のキツい冗談も…同い年の活躍に発奮

【球界ここだけの話(711)】

「北條“誠也”に改名しろ」金本監督のキツい冗談も…同い年の活躍に発奮

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サンスポ記者の球界ここだけの話
阪神・北條

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 10月28日からメキシコで開催されているU-23(23歳以下)W杯に、阪神からは植田海内野手(20)と歳内宏明投手(23)が参加している。侍ジャパンの一員として過ごすこの経験を、未来へつなげない手はない。日本代表から多くのものを持ち帰ってきた好例が、今季ブレークへの一歩目を踏み出した北條史也内野手(22)だ。

 北條が参加したのは、2014年11月に台湾で開催されたU-21W杯だった。慣れない海外生活に備え、ジリジリと鳴る大きな目覚まし時計を持参。同部屋でチームのキャプテンも務めていた牧原大成内野手(ソフトバンク)は「うるさいのに自分は起きないんスよ。『おい、北條!』って言うと『あースンマセン…』って」と戸惑ってばかりだったが、試合では名コンビを見せた。二遊間(北條が二塁)を組んでともにベストナインを受賞。北條を大きくたくましく育てた、共同生活だった。

 結果は準優勝。北條は打率・304と大会を通じ好調を維持したが、その上の同・423で首位打者とベストナインを獲得したのが、今季“神ってる”大ブレークを果たした鈴木誠也外野手(広島)だった。北條と鈴木は同い年。もともと面識はあったが、この台湾滞在中にも食事に行き親交を深めていた。

 ともに1軍出場を大幅に増やした2016年。北條は嫌でも鈴木と比較された。金本監督にも「北條“誠也”に改名しろ、半分名前もらっておけ」とキツい冗談を飛ばされた。「同級生なのでプライドがあります!」と言い張ったが、ここから結果でも主張しなくてはならない。ともに台湾で過ごしたチームメートには田口麗斗投手(巨人)や上沢直之投手、近藤健介捕手(日本ハム)もいた。同い年の鈴木のみならず、同世代のギラついた選手たちと過ごした時間が、その後の発奮につながったことは容易に想像できる。

 この10月にメキシコへ旅立った植田と歳内にも、掛布雅之2軍監督は「国際大会を経験すると、変わった野球観が生まれる。すべて貪欲に吸収してきてほしい」とエールを送った。国内とは違った環境、グラウンドでのプレー。そして海外の同世代の選手からも学ぶことは多いはずだ。

 植田は30日の時点で全2戦に「2番・遊撃」で先発出場し、打率・400(5打数2安打)、3四球、1盗塁と上々のスタートを切っている。北條の歩んできた道を通って、北條のライバルになることを期待されている。北條は北條で、もっともっと上のライバルたちを目指して、戦い続ける。(長友孝輔)

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