2016.10.2 13:00

【球界ここだけの話(682)】虎党は広島ファンとは違う 金本阪神2年目は待ったなし…

【球界ここだけの話(682)】

虎党は広島ファンとは違う 金本阪神2年目は待ったなし…

特集:
サンスポ記者の球界ここだけの話
試合終了後、挨拶をする阪神・金本監督=甲子園球場(撮影・矢島康弘)

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 波紋を広げていた。9月16日付大阪サンスポ1面に載った世界的俳優、渡辺謙(56)による金本阪神への独占激白。映画「怒り(公開中)」のPRで大阪入りした際に本紙の単独取材に応じ、熱烈虎党としてメッセージを送った。

 渡辺謙 「金本(監督)君がいろいろなことにチャレンジしたことで、育成だけでなく編成も含めて、今まで抱えていた問題が露呈したような気がするんです。いくら革新したい、新しくしたい、と言ってもコマがそろっていないと無理です。足りないんですよ。各チーム1枚じゃない。長いシーズンを戦うには、もうちょっと厚い層がないと。下からの突き上げではなく、FAでも外国人でも、核になる選手を獲らないと。(DeNAの)筒香君みたいなのが出てこないと。やっぱり4番やなっていう選手がいないと、ビビらないですよ」

 というように球団の補強を後押しするような趣旨の内容だった。すると翌日朝一番、ある阪神球団関係者から「謙さんは去年、何年でも待つから若い選手を育ててほしいといっていたような気がするんですが…」とつづられたメールが私のところに届いた。

 金本阪神の1年目のシーズンが終わった。若手をどんどん登用する超変革野球をファンは支持していたが、交流戦でパ・リーグに力負けし、チーム成績が落ち込むと、秋口の甲子園には空席が目立った。ファンの視線はなかなかシビアだ。

 セ・リーグを広島が、パ・リーグを日本ハムと育成路線の球団が制したこともあり、フリーエージェント(FA)などに頼らず、選手を自前で育成していこうという流れが球界のトレンドになりつつある。阪神も昨オフ、ミスタータイガース、掛布雅之氏を2軍監督に配して、育成型にシフトしているが、1軍が勝てないといろんな声が届いてくる。これも人気球団の宿命だろう。

 ある球団幹部は「金本監督だから、この成績でもファンが我慢してくれたんだと思う。でも来年はこういうふうにはいかないだろう。阪神ファンは広島ファンのように、25年も待ってくれない」と本音を漏らした。若手を育てて勝つチームを作り上げるやり方に近道はなく、根気と我慢、労力と時間がいる。だが、阪神ファンはそう気長には待ってくれそうにない。補強と育成-。二律背反する難しいテーマを背負って、金本阪神の2年目が始まる。(大沢謙一郎)

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