2016.9.24 14:42

【球界ここだけの話(674)】貯金「10」を作った鷹・和田…登録抹消でも大黒柱の戦いは続く

【球界ここだけの話(674)】

貯金「10」を作った鷹・和田…登録抹消でも大黒柱の戦いは続く

特集:
サンスポ記者の球界ここだけの話
投球するソフトバンク・和田=ヤフオクドーム(撮影・仲道裕司)

投球するソフトバンク・和田=ヤフオクドーム(撮影・仲道裕司)【拡大】

 ソフトバンク・和田毅投手(35)が23日に出場選手登録を抹消された。左肘の痛みによる無念の決断。チームはひとつも負けられない状況で、順調なら残り2度先発できた15勝5敗の投手が投げられないのは痛恨だ。だが、左腕はそれを感じさせない雰囲気を作り出した。

 登板を目指していた数日間も常にニコニコしていた。報道陣を避けることもしなかった。「隠して投げてチームに迷惑をかけることだけはしたくないので」。本当は苦しいはず。隠したのは左肘の痛みではなく、辛い感情だ。23日の西武戦(西武プリンスD)の前に工藤監督と話し合って離脱が決まったが、その時も笑顔で監督室から出てきた。その場で決まったのは登録抹消だけでなく、チームに帯同することだった。

 「こういう状況だし、こんな自分でもできることはある。勝ったときも苦しい時も、チームを見届けたい」

 左腕が自ら選択して直訴した。工藤監督も「アドバイスや選手を落ち着かせたり、いままで話せなかったこともあるだろうから必ずプラスになる」と歓迎した。

 背番号「21」が1年前の復帰会見で約束したことは2つだ。「最低でも2桁勝利」と「チームの先頭に立てるように」。貯金「10」を作った投球で十分に役目を果たした。あとは、もうひとつの誓いだ。

 今季中、指揮官が和田を「若手の見本」としてきたのは洗練された投球術ではなく、1球も手を抜かない練習姿勢や常にベストの調整を探す姿勢だった。100試合を過ぎた頃、先発陣に「残りの登板はひとり6~7試合だから、それぞれが6~7試合ずつ頑張ろう」と声をかけたのもベテラン。ポストシーズンでの登板など先のことを表に出すよりも、いま何ができるか。大黒柱の戦いはペナントレースの決着まで終わらない。(安藤理)

  1. サンスポ
  2. 野球
  3. プロ野球
  4. ソフトバンク
  5. 【球界ここだけの話(674)】貯金「10」を作った鷹・和田…登録抹消でも大黒柱の戦いは続く