2016.9.2 08:00

【小早川毅彦のベースボールカルテ】ほめられ育った今の若手選手は感性や考える力が不足している

【小早川毅彦のベースボールカルテ】

ほめられ育った今の若手選手は感性や考える力が不足している

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小早川毅彦のベースボールカルテ

 25年ぶりの優勝へ突き進む広島とは対照的に、阪神が5連敗と苦しんでいる。テレビ中継の解説をした8月31日は中日に零封負け。追い込まれているわけでもないのに、厳しい球に手を出して凡打する打者が原口、中谷ら若手に目立った。狙い球を打ちにいくのならいいが、「積極性」の意味をはき違えている。

 これは阪神に限った問題ではない。四球は駄目といわれた投手が、ストライクゾーンにばかり投げる。盗塁に失敗して注意された野手が、途端に走らなくなる。なぜ駄目なのか、なぜ失敗したのか、どうすればいいのかを考えようとせず、真逆の方向を選んでしまう傾向が強い。

 昔は叱られ、たたかれて成長した。若手の頃、「プロで生きていくなら性格も変えろ」と言われたのを思い出す。性格は簡単に変わらないが、プロは闘争心がなければやっていけないし、「できません」では通用しない。ほめられて育った今の選手は、感性や考える力が不足しているのではないかと思う。

 「超変革」を打ち出した金本監督は若手をどんどん起用し、なおかつ厳しく指導してきた。本当にチームを変えるためには、まず人を変えなければいけないし、それには時間がかかる。ファンもフロントも、長い目で見てほしい。 (サンケイスポーツ専属評論家)

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