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【「鬼筆」越後屋のトラ漫遊記】決め球がなくなった球児…プロ野球人生の岐路に立つ右腕に球団が期待すること

【「鬼筆」越後屋のトラ漫遊記】

決め球がなくなった球児…プロ野球人生の岐路に立つ右腕に球団が期待すること

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「鬼筆」越後屋のトラ漫遊記
8回 力投する阪神・藤川=神宮球場(撮影・斎藤浩一)

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 阪神OBの言葉です。まさに現状を言い表していますね。先発で失敗して、リリーフでもかつての姿を取り戻せない球児には、間違いなくプロ野球人生の岐路が訪れているでしょう。今季の年俸は2億円です。カブス-レンジャーズを経て、4年ぶりに復帰した球児に対する球団の期待値でもありますが、現状では費用対効果は望むべくもないでしょうね。

 しかし、だからといって球児の存在価値は全く消えたわけでもなく、新たな価値観の創成の始まりなのかもしれません。チーム関係者はこう話しました。

 「確かにマウンド上での結果は出なくなったけどね。球児をチームに戻したのは、なにも戦力的な意味合いだけじゃあない。チームの功労者という側面もあるが、彼の野球に対する真面目な取り組み方や、豊富な経験からくる理論を若手に学ばせたい…という狙いもあった。それは、今現在も全く消えていない」

 確かに球児の野球に対する取り組み方はストイックで、練習もとことん自分を追い込みます。ブルペンでは若い投手たちに登板前の心得などを教える姿もありますね。戦力的な価値観は薄れようとも、チーム内におけるメリットは消えることはないのです。これは今季終了まで継続していく話ですね。

 ただし、今季の年俸は2億円。仮に来季も阪神に在籍するとしても、今の力では現状維持は厳しいでしょうね。それはチーム関係者も否定しませんね。

 「年俸については話し合いだろう。減俸は受け入れてもらわないと…。場合によっては、投手コーチ兼任案が出てくるかもしれないね」

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