5回、安打をはなった江越を笑顔で出迎える阪神・掛布2軍監督=阪神鳴尾浜球場(撮影・岩川晋也)【拡大】
掛布道場入門の効果がすぐに出た。前日10日に甲子園の室内で行われた練習で指揮官から「左膝が伸びてしまうので柔らかく使え」と助言をもらった。同時に「そんなに悪い状態じゃない。そんなに心配していないですよ」と話していた。結果を求めるあまり、開幕前に出来ていた下半身主導の打撃フォームを見失っていた。ミスタータイガースが予告していた通り、ワンポイントチェックで、状態がV字回復だ。
江越は「自分はバッティングがダメで落とされた。しっかり修正したいと思います」と再出発を誓った。挫折を味わった虎期待の長距離砲。その目はやる気に満ちあふれていた。 (柏村翔)