ヘイグは四回、左翼席へ来日初本塁打となる1号ソロを放つ(撮影・松永渉平)【拡大】
(セ・リーグ、ヤクルト8-4阪神、2回戦、1勝1敗、30日、神宮)ホームベースを踏んだ後、スタンドに向かって左手の人さし指を突き出して感謝の思いを伝えた。母・テレサさん(54)と弟・マイケルさん(28)の前で、ヘイグが来日初本塁打を放った。
「きょうは母と弟が観戦に来ているんだ。家族の前で打つことができて、うれしいよ」
0-1の四回一死。先発・成瀬の高めの直球をジャストミート。打球は風に乗り、左翼席ギリギリに着弾した。開幕5試合目、19打席目での1号ソロ。プレゼントしたタテジマのユニホームを着て盛り上がる家族を見て、心地よさそうにダイヤモンドを一周した。
「(家族は)できる限り(観戦に)来てもらいたいと思っている。そのなかでホームランを打てて、よかったです」
九回には徳山から左翼フェンス直撃の二塁打。この日は2打数2安打1打点、2四球と大暴れ。知人の結婚式で一時帰国中のエリカ夫人にも、いい報告ができそうだ。
この日の試合前、大きな紙袋を持って選手宿舎に戻ってきた。家族でショッピングを楽しんだという。家族と歩いた東京の街は桜の開花が始まったが、まだ肌寒かった。母と一緒に買ったジャケットを見て「サムイ、サムイネ」と笑った。ひげを伸ばしているのは、日本の寒さに慣れないからだという。家族とハグをして、グラウンドへと向かっていった。