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戦力外男が救った!燕、鵜久森の自身4年ぶり1号で開幕5連敗阻止

戦力外男が救った!燕、鵜久森の自身4年ぶり1号で開幕5連敗阻止

ヤクルト・鵜久森淳志

ヤクルト・鵜久森淳志【拡大】

 美しい放物線で逆襲ののろしを上げた。四回、鵜久森がフルスイング。阪神・岩田のスライダーを捉え、白球は左翼席に吸い込まれる。高速でダイヤモンドを駆け抜けた29歳。久しぶりに味わう感触が手に残った。

 「手応えは完璧。もう一度野球ができることをうれしく思った。(先発の機会は)ずっと来い、来いと思っていた」

 開場90周年を迎えた神宮でのチーム初本塁打は自身4年ぶりの一発。「長かったですね」と声を震わせた。

 この勝ち越しソロで打線が勢いづいた。六回には打者一巡で5得点し、計8得点。セ界最強打線が復活。たまったマグマが噴き出すような猛攻で、1985年以来31年ぶりとなる開幕5連敗を回避した。

 一度は地獄を見た。鵜久森は昨年10月、11年間在籍した日本ハムを戦力外となり、「本当にへこんだ」と落ち込んだ。支えになったのは、夫人のめぐみさんと3歳になる双子の娘たち。「自分だけが辛かったわけじゃない。でも家族はいつも通り接してくれた」。可能な限りやってみようとトライアウトを受けると、ヤクルトに拾われた。

 「球団に恩返しがしたい」。悲壮な覚悟で迎えたシーズンだった。

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  • ヒーローの鵜久森(中央)は、球団マスコットのつば九郎(右)と一緒にポーズを決めた(撮影・大橋純人)
  • ヤクルト・真中満監督
  • 04年センバツでの鵜久森
  • 勝ち越しのソロ本塁打を放ちベンチ前でナインに出迎えられるヤクルト・鵜久森(右)=神宮球場(撮影・大橋純人)
  • 阪神に勝利し、ポーズをとるヤクルト・鵜久森(左)と成瀬=神宮
  • 投球するヤクルト・秋吉=神宮球場(撮影・松永渉平)
  • 投球するヤクルト・秋吉=神宮球場(撮影・大橋純人)
  • 選手を出迎えるヤクルト・真中監督=神宮球場(撮影・大橋純人)
  • 投球するヤクルト・ルーキ=神宮球場(撮影・大橋純人)
  • 本塁打を放つヤクルト・中村=神宮球場(撮影・森田達也)
  • 8回から登板したヤクルト・杉浦=神宮球場(撮影・大橋純人)
  • 4回、阪神のヘイグに同点ソロ本塁打を許したヤクルト・成瀬(左)=神宮球場(撮影・大橋純人)