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【虎のソナタ】ジッとしていない「攻める」金本虎

【虎のソナタ】

ジッとしていない「攻める」金本虎

特集:
虎のソナタ
トラッキー(右)とつば九郎がにらみ合い。神宮は場外も熱かった

トラッキー(右)とつば九郎がにらみ合い。神宮は場外も熱かった【拡大】

 (セ・リーグ、ヤクルト2-6阪神、1回戦、阪神1勝、29日、神宮)金本監督、あと1人で結局、藤浪を強引に「非情の降板」をさせた。この苦汁の決断は是か? 非か? 藤浪の悔しさが尾を引かなきゃいいが。

 阪神の試合を長く見ていると、いつの間にか「緑の野原で枯れ草を探す習性」が身についている自分に気がついてハッとしてしまう。

 誰のせいだとはいわない。だが、目の前で起きていることがそのまま「楽しい」と素直に思えなくなっている自分を発見してしまうのだ。

 神宮での試合前は投手陣は外野の外にある室内練習場とその隣にある草野球場で練習し、野手組は本球場を使う。

 「藤浪投手はそう思ってみると“やや緊張しているかなぁ…”という感じでした。ですから多少は四苦八苦するんじゃないか…」と柏村翔も「緑の野原で枯れ草を探す」電話だ。

 前日、新大阪駅で藤浪投手は駅の売店でソッとアーモンドチョコを買い込んだと阿部祐亮が「かわいいでしょ。そういうところが彼の持ち味なんですよ…」とニコニコしながら言っていたのを思い出した。冷静沈着の21歳だが、まだ駅の売店でチョコを買う21歳の若者でもあるのだ。

 滑り出しは柏村の心配が的中したが、冷静な藤浪はまるでジキルとハイドみたいにイニングごとに変化して力投していくのだ。しかし…ナミの投手ではない。

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