2016.3.26 11:40

【小早川毅彦の打診球診】ロッテ・涌井Vs日本ハム・大谷、エース対決の明暗は経験の差

【小早川毅彦の打診球診】

ロッテ・涌井Vs日本ハム・大谷、エース対決の明暗は経験の差

 現役時代に野手だった私は、開幕戦が好きだった。毎日、この雰囲気の中で戦いたいと思ったものだ。

 しかし、投手はベテランになっても、緊張するらしい。高ぶる気持ちをいかにコントロールできるかが投球に影響する。

 日本ハム・大谷の立ち上がりは、頼れる球がなかった。直球は制球できないし、変化球は高く浮いて2本の適時打を浴びた。

 一方、ロッテ・涌井も良くなかったものの、直球は走っていたし、左打者の外角、右打者の内角への制球が抜群だった。昨季、最多勝を分け合った2人。明暗を分けたのは経験の差と言っていいのではないだろうか。

 大谷は負け投手になったとはいえ、いい経験をした。一つは敵地での開幕戦。もう一つは二回、先頭の鈴木に右越え二塁打を許したものの、4点目を与えずに七回まで投げたことだ。回を追うごとに本来の投球ができるようになったのは次の登板につながる。負けても、日本ハムにとっては明るい材料だった。 (サンケイスポーツ専属評論家)