金本監督(右)が玉串を奉納。選手の安全などを祈願した【拡大】
厳かな雰囲気のなか金本監督が玉串を奉納し、掛布2軍監督は静かに頭を垂れた。快晴の下、チームを優勝へと導く決意を改めて胸に刻んだ。
1月22日のコーチ会議以来、久々に公の場で顔を合わせた2人の思いは1つ。甲子園クラブハウスに戻ると、それぞれの練習場所へ向かう前に意見交換した。優勝のためにどう“超変革”すればいいか。1つのアイデアが実現へと動き出した。
「2軍と1軍でミーティング(のやり方)が違うと聞いている。1軍はこういう形でやるというのをスコアラーの人にしゃべってもらいたいとお願いした。(1軍に)上がったときに、準備の段階で戸惑わせたくない」
掛布2軍監督が、会談の中身を明かした。
野手の場合、ローテが確立している1軍と違って、2軍は特定の投手と繰り返し対戦することが少ない。また、育成もテーマで、必ずしも勝利が至上命題にならない。そのため、試合前のミーティングはシンプルになりがちだ。掛布2軍監督は「(2軍は)真っすぐを待って変化球に対応することが基本」と話す。
だが、何度も同じ投手と対戦する1軍は、チームとして研究し、対策を練る。ミーティングでは球種、コース、高さはもちろん走者の有無、カウントによる配球の傾向も細かく指示される。