意外にけん制がうまいドリス、クルリと回転して素早く送球【拡大】
阪神春季キャンプ(25日、沖縄・宜野座)スーパーサブなんて呼ばせない。新外国人ドリスが日本ハムとの練習試合の六回に対外試合デビュー。最速151キロで1回を無失点に抑えた。
「いい状態で投げられた。ツーシームも投げられたし、いい感じだった。前の反省(14日の紅白戦で1回4安打3失点)も生かしたよ」
先頭の横尾を遊ゴロ失策で出塁させたが、軽いけん制球を見せた後、続けざまに素早く投げ、けん制タッチアウト。「狙っていたよ」と笑った。
続く石川慎の打球を背中付近に受け、ボールを拾い損なって転倒も、渡辺を1球で遊ゴロ併殺に仕留めた。わずか5球。これには金本監督も「もう少し見たかったな。ゲッツーなんて、とらなくてよかったのに…。クイックも見たかったから、けん制も『刺すなよ!』って」とジョークを混じえて振り返った。
それだけ注目している。ヘイグが左脇腹痛で帰阪中。調整が遅れた場合は投手3人制も十分ある。巨人・中里スコアラーが「球が強いし短いイニングなら。けん制もうまい」と話せば、中日・佐藤スコアラーも「けん制を刺したり、長く持ったり。日本で学んできたことが出来てきている」と、その成長力に警戒を強めた。
「(打球直撃で)コケたときに力が入らなかったけど全然、大丈夫」とドリス。セットアッパーの椅子を奪取へ、アピールを続ける。