金本監督(左)は自らバットを構えて横田(右)を指導する【拡大】
自身の神髄を、惜しみなく叩き込む。横田を“超変革”させる。金本監督が20歳の若虎の育成計画に本格的に着手した。
「難しいね。時間かかるわ、彼は」
真っ先に口をついた言葉は本音だろう。ただ、それは高い目標と期待の大きさの裏返し。昨秋の2軍練習で初めて見て、「3年かかって3割10本にするより5、6年かけて3割40本の選手にしたい」とほれた逸材。「長い目で、大きな心で接していく」と続けた。
初めて屋外で行った午後のフリー打撃。75スイングでサク越え11も、ミスショットが目立った。ティー打撃をしているところへ歩み寄り、初指導を開始。バットを持ち、3球の見本も。午後2時30分からの特打では、まずロングティーに密着。フリー打撃に入ると横からiPadで撮影させ、映像を見せながらアドバイス。計1時間に及ぶ熱い英才教育だった。