金本監督は選手らに「日本一を目指していこう」と呼びかけた【拡大】
午後5時半。引き締まった表情の選手たち、球団スタッフ、そして金本監督が、宿舎内の一室に集まった。早くも漂う緊張感。およそ30分の全体ミーティングを終えて出てきた指揮官の表情は、すがすがしく、そして期待感にあふれていた。
「いよいよだなと。(あしたが)第一歩。本当の就任1日目だから」
昨年10月の誕生以来、秋季キャンプやメディアへの登場など、監督の仕事を次々とこなしてきたが、本当のスタートが、「2・1」だ。
「開幕に合わせるキャンプではなく、鍛えるキャンプ。そこが第1のテーマ。開幕に合わせる選手はごくわずか。それだけ競争というか、体力的に技術的にも、個々を鍛えるキャンプにしたい」
ミーティングでは選手たちに基本方針を伝えるとともに、「優勝を狙えるチーム。日本一を目指していこう」と熱く呼びかけたという。チームの過渡期、世代交代を託された今季だが、掲げるのは育成と結果の両立。だからこそチームを根本から変える。キャンプでは練習メニューから“超変革”を施す。
「3つに分けるのかな。(コーチ側から)そういう提案を受けたので、いいと思ったことをやろうと。僕も1年目。チャレンジして、ダメならまた変えたらいい」