2016.1.21 11:00(3/3ページ)

【私の失敗(3)】長嶋一茂、ノムさんの説教もきかず…助言でノイローゼに

【私の失敗(3)】

長嶋一茂、ノムさんの説教もきかず…助言でノイローゼに

特集:
私の失敗
ヤクルト時代の1991年にベンチで野村監督から注意を受ける長嶋 

ヤクルト時代の1991年にベンチで野村監督から注意を受ける長嶋 【拡大】

 ベロビーチではアイクさん(生原昭宏・当時ド軍のピーター・オマリー・オーナー補佐、92年に享年55で死去)の世話になった。毎日のように叱咤(しった)激励の手紙をくれるアイクさんとは対照的に、コーチたちは細かいことを一切言わない。たとえば守備に関しては「グラブを地面につけろ」の一点張り。ノックでも正面のゴロを繰り返し捕らされた。

 これだけ教えてくれないと疑問が湧いてくる。日本ではコーチの助言に耳をふさいでいた俺が、質問するようになった。すると、壁にぶつかり、尋ねてくるのを待っていたかのように答えがダーッと返ってきた。あきれるくらい細かく教えてくれた。

 課題が自分でもはっきり分かっているから、説明がよく頭に入る。これこそがコーチングだと思った。

(紙面から)

  • 長嶋は1992年に米国へ野球留学。ベロビーチ・ドジャースでプレーした