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【私の失敗(2)】阿波野秀幸、言えなかった「第4戦にいきます」

【私の失敗(2)】

阿波野秀幸、言えなかった「第4戦にいきます」

特集:
私の失敗
1989年の日本シリーズ第1戦に先発。3失点完投で、斎藤雅樹とのエース対決に投げ勝った

1989年の日本シリーズ第1戦に先発。3失点完投で、斎藤雅樹とのエース対決に投げ勝った【拡大】

 なぜ、「第4戦にいきます」と言わなかったのか。今でも、ふと思うことがあります。巨人に3連勝した後、4連敗で日本一を逃した1989年の日本シリーズのことです。

 第1戦は私が同い年の斎藤雅樹と投げ合い、4-3で勝ちました。第2戦も取って乗り込んだ東京ドームでの第3戦は、加藤哲郎が七回途中まで無失点に抑えて、3-0の完封リレー。登板がなかった私は試合後すぐに宿舎へ戻るバスに乗り込み、みんなを待っていました。すると備え付けのテレビに、加藤哲のヒーローインタビューの模様が映し出されました。

 「巨人のピッチャーはすごいけど、バッターは大したことないですよ。レギュラーシーズンで対戦するパ・リーグのチームの方が、もっと打ちます」

 はっきりと思ったことを口にする投手でしたが、さすがに「おいおい、ちょっと言い過ぎじゃないか。もうやめておけよ」と思いました。これが報道陣によって「巨人は(パの最下位だった)ロッテより弱い」と伝えられ、巨人の発奮材料を作ってしまったんです。

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