2015.10.20 05:00(1/2ページ)

【虎のソナタ】笑顔なき鉄人に覚悟を見た

【虎のソナタ】

笑顔なき鉄人に覚悟を見た

特集:
虎のソナタ
金本新監督は写真撮影で右腕で長い時間ガッツポーズを披露。右肩を気にしながら退席する

金本新監督は写真撮影で右腕で長い時間ガッツポーズを披露。右肩を気にしながら退席する【拡大】

 監督就任会見の代表質問が終わり、フォトセッションが始まりました。坂井オーナーと金本新監督が壇上に残って握手。そのときです。

 「笑顔でお願いします」

 カメラマンから声が飛びました。オーナーはそれに応えてニッコリ。しかし、新監督は厳しい表情のまま。そこでもう一度、カメラマンが「金本監督も、笑顔お願いします」と声をかけると、新監督は首を横に振ってこう言ったのです。

 「それは無理です」

 サブデスクの勤務の合間に会場に出向いていた大沢謙一郎は、その言葉に新監督の決意を感じ取っていました。

 「会見後の“絵づくり”ですから、普通は笑顔を浮かべるじゃないですか。新監督の覚悟が、そのまま行動に出ていたと思います」

 会場にはトラ番だけでなく、越後屋こと代表補佐の植村徹也特別記者、運動部長稲見誠、デスク澄田垂穂ら元トラ番も勢ぞろい。大沢はカメラマンのすぐ後ろ、最前列に座っていて新監督のその言葉を聞いたのです。

 「俺も『(チームが)大変なときに、落ち目のときに』と言ったのが印象に残りました。だからこそ引き受けたということなんでしょう」

 ゴリラ部長稲見は「現役時代より大きく見えた」と付け加えてきました。それだけ新監督には、気迫とやる気がみなぎっていたのです。

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