昨年7月、ダイヤモンドバックス傘下3Aエーシズ時代のマルテ。今季は韓国で活躍した(AP)【拡大】
マートンの退団が決定的な虎が、新外国人としてターゲットにしているのは外野手、三塁手を軸とした強打者。その中で注視するスラッガーは隣国にいた。
8月末。9月に急逝した中村GMが助っ人調査で渡韓するにあたり「1人、気になる選手がいる」と語って直接視察した人物こそ、KTウィズのアンディ・マルテだった。
マルテは韓国リーグ1年目の今季、主に三塁手として115試合に出場し、打率・348、20本塁打、89打点と活躍。高いミート力と同時に、パワーも魅力のひとつだ。右翼から左翼へ吹く甲子園特有の浜風を考えれば、実力を発揮しやすい右打者という点も“追い風”といえる。
メジャー時代には、トッププロスペクト(若手の有望株)ランキングでも上位に名を連ねた逸材で、MLB通算307試合で21発を放った。2014年もダイヤモンドバックス傘下3Aで打率・329、19本塁打、80打点の結果を残すなど、国内他球団も熱視線を送る好打者だ。