買収によって、さらにファンから愛される球場になる【拡大】
DeNAが、ついに球団と球場の経営一体化を果たす。9日に球団の経営陣が横浜スタジアムの経営陣と、友好的TOBの実施で基本合意した。買収額は100億円規模となる見込みで、年内にも過半数の株式取得を目指してDeNAグループの資金で球団が公開買い付けを開始する。その後、来年3月末の開幕前後に、TOBを完了する見込みだ。
これまで球団と球場は完全な別会社だった。経営統合により、球団が推進する「コミュニティー・ボールパーク化」を迅速に進められる。池田球団社長はかねて「もっとファンサービス、施設の強化、飲食の強化を進め、野球を通じた地域への貢献を果たしたい」としていた。
DeNAは、発足した2012年の開幕前に横浜スタジアムと7年間の球場使用契約を結んだ。それまでの複雑な権利関係を改善し、球団と球場が協力して常設のグッズショップやスコアボードの改修、ナイター照明のLED化などに取り組んだ。12年に約117万人だった地方開催を含む主催ゲームの動員は4年目の今季181万人を突破し、43度の満員の球団記録を達成した。