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【球界ここだけの話(319)】虎を戦力外の加藤…引き際や恩返しの方法も人それぞれ

【球界ここだけの話(319)】

虎を戦力外の加藤…引き際や恩返しの方法も人それぞれ

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サンスポ記者の球界ここだけの話
現役続行を目指す加藤康介

現役続行を目指す加藤康介【拡大】

 毎年シーズン終了を待たずして、チームを去る選手がいる。10月を迎えた阪神鳴尾浜球場に、2軍選手に混ざって、背番号のないTシャツを汗でびっしょりにぬらす選手がいた。2日に球団から来季の戦力外を告げられた加藤康介投手だ。

 「諦められないというか、自分の中ではまだできるのではないかと。わがままかもしれないけど、その気持ちがある間はあがきたいです」

 ロッテに入団した2001年から2年間で先発で20勝を挙げた。その後は苦しみ、トレードで移籍したオリックスと横浜で2度の戦力外。11年に阪神に加入して再び輝いた。13年は自己最多の61試合に登板して、防御率1・97。中継ぎでのキャリアハイを残した。

 球界では、チームに貢献した選手に花道を用意するケースは多い。退団後の仕事の相談、あるいは「戦力外」ではなく「任意引退」という形での幕引き。いずれかの提案が加藤投手にもあったと思われるが、選んだ道は現役続行だった。その決断には、こだわり以外にも、左腕なりの理由があった。

 「体があるのであれば続けたいと思ったし、それが一番の恩返しになると思いました。タイガースにも、これまでの野球人生を支えてくれた人にも恩返しというか、結果は分からないけど、最後まで頑張ることが」

 今季は春に股関節を痛めた。投げるどころか、ランニングもできなかった。「もう投げられないかも。やめどきかな」。当時は引き際を感じたという。だが、7月に1軍に帰ってきた。

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