二回に二塁打で先制の口火を切ったマートン。2安打で3割に最接近だ【拡大】
(セ・リーグ、阪神3-2DeNA、20回戦、阪神11勝9敗、21日、京セラドーム大阪)不振に陥っていた姿はもはや、思い出せない。やはり、虎の誇るヒットメーカーは本物だ。3戦連続となるマルチ安打で打率はついに3割目前。マートンは連敗ストップに貢献し、白い歯をこぼした。
「交流戦明けから状態は戻ってきている。ボール球に手を出さず、打てる球を打つように心がけている」
一番の見せ場は二回だった。先頭で打席に入ると、左腕・砂田の内角よりの136キロ直球をコンパクトにスイング。打球は中堅左を破り、二塁に到達した。その後の梅野の決勝打をおぜん立てする価値ある1本。五回にも中前にはじき返し、好調ぶりをみせつけた。
一時の低迷が嘘のような打棒爆発だ。6月中旬の交流戦終わりで打率・243だったが、じりじり上昇させ、8月に入って大暴れ。月間打率は・412(68打数28安打)と打ちまくりで、シーズン打率を・298まで押し上げた。ただ、助っ人はきっぱり言い切る。