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沈まぬサブマリン!燕・山中、今季両リーグ最少96球でプロ初完封

沈まぬサブマリン!燕・山中、今季両リーグ最少96球でプロ初完封

広島戦に先発したヤクルト・山中=マツダ

広島戦に先発したヤクルト・山中=マツダ【拡大】

 満員御礼、3万1222人の観衆をのみ込んだ夏休みのマツダスタジアム。真っ赤な熱気の真ん中で、山中は涼しい顔でアウトを積み上げた。今季両リーグ最少となる96球で9回完封勝利だ。

 「早く代えてくれと思っていました。後ろの方にいい投手いるので、そっちの方が勝つ確率が高いと思って…」

 プロ初完封の喜びも、シャイなサブマリンらしい控えめな口ぶりで表現した。一、二回にいずれも併殺打でピンチを切り抜け、波に乗った。120キロ台ながら手元で浮き上がる直球と、打者の打ち気を誘う変化球を四隅にビシッ。打者31人に対し無四球(1死球)で2奪三振。三塁を踏ませない投球を、真中監督も「打たせてとることを徹底していた。山中の持ち味が出ていた素晴らしい投球」と絶賛した。

 敵地で『火の国くまもとナイター』と銘打たれた試合で、熊本県天草郡新和町(現在は天草市に合併)出身の山中が主役になった。「投げ合える幸せは感じますが、黒田さんと勝負するわけじゃない」と『肥後もっこす』(頑固で一本気な県民気質)らしく強気にアウトを重ねた。

 先発に本格転向した今季から、登板前に決めているルールがある。自分のペースを守るため「3日前くらいから外出しないようにする」。“勝ち飯”はスルメ。「カロリーが低くてタンパク質も豊富だし、噛むことで脳の刺激になるから」。コンビニのおつまみコーナーで購入し、部屋でかじる。27歳でプロ入りし、トレードを経て開花。噛めば噛むほど味が出る男の、集中力を高める儀式だ。

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  • 山中は汗を飛び散らせながら力投し、プロ初完封勝利した(撮影・永田直也)
  • 6回、安打を放つヤクルト・先発の山中=マツダスタジアム(撮影・永田直也)
  • ファンの声援に応えるヤクルト先発・山中=マツダスタジアム(撮影・永田直也)
  • 完封勝利のヤクルト先発・山中らを迎える真中監督(左)=マツダスタジアム(撮影・永田直也)
  • 完封勝利に笑顔のヤクルト・山中(右から2人目)=マツダスタジアム(撮影・永田直也)
  • 1回、2死三塁ヤクルト・畠山が遊撃に先制内野安打を放つ=マツダ
  • 1回、内野安打を放つヤクルト・山田=マツダスタジアム(撮影・永田直也)
  • 2回、本塁打を放ち、三塁コーチ(左)とタッチを交わすヤクルト・大引=マツダ
  • 5回、3点本塁打を放つヤクルト・山田=マツダスタジアム(撮影・永田直也)
  • 9回、盗塁成功のヤクルト・山田=マツダスタジアム(撮影・永田直也)