2番手で登板した岩本が好リリーフ。五、六回をピシャリと抑えた(撮影・中島信生)【拡大】
(セ・リーグ、広島2-8阪神、14回戦、広島7勝6敗、6日、マツダ)先制しているのに、優勢な気がしない。阪神の先発・岩貞の不安定な投球が醸し出すそんな心配を、2番手・岩本がピシャリと断ち切った。好救援で2勝目をゲットだ。
「ずっとここで投げたいという気持ちがありました。勝ちもつけられて、よかったです」
4-1の四回二死満塁で出番が訪れた。いきなりロサリオに押し出し四球を出したが、そこから踏ん張った。新井をスライダーで空振り三振に斬り、当面のピンチを脱出した。
これで波に乗った五回からは140キロ台前半の直球に100キロ台のスローカーブを交えて球速差約40キロの緩急を効果的に使った。2点差で追いすがる鯉打線を2イニング連続の三者凡退。広島の先発・薮田も中盤に調子を取り戻して四、五、六回と三者凡退に抑えていただけに、この我慢比べを耐えたのは大きい。
36球を投げ、2回1/3を無安打無失点。4月1日のヤクルト戦(神宮)以来、127日ぶりの今季2勝目を手にした。これで通算4勝目。中継ぎとして自身初勝利もゲットだ。