2015.8.3 13:00

【球界ここだけの話(256)】燕と虎が交互に首位…屋外球場を本拠地にする2チームは夏場に粘れるか

【球界ここだけの話(256)】

燕と虎が交互に首位…屋外球場を本拠地にする2チームは夏場に粘れるか

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サンスポ記者の球界ここだけの話

 セ・リーグは混戦のまま8月に突入した。トップアスリートにとっても、猛暑は手ごわい相手だ。「ドームと屋外球場のチームでハンディがありすぎる」。そんな声が球界のあちこちで聞こえるのは毎年のこと。今後の戦いを占う要素になるのだろうか。

 夏場は土日でも試合はナイターで開催される。ただ、ホームチームの練習開始は午後2時ごろ。もっとも暑い時間だ。暑さが本格化した日の甲子園では、グラウンドに出た阪神の選手たちを、コンディショニング担当の伊藤トレーニングコーチが呼んだ。「きょうはこっちでいい、できるだけ日光に当たる時間を減らそう」。普段は中堅付近で行うランニングの場所が、内野に近づけて用意されていた。

 別の日には、ウオーミングアップ中に同コーチが集合をかけた。「これから暑くなるけど、しっかり動いて体力をつけて頑張ろう」。暑さもあってか、選手の体の動きが小さくなってしまっていると感じたという。

 体調管理が難しい夏場。それでも、極端に運動量を減らすことは逆効果だ。伊藤コーチは「太陽に当たる時間を短くする分、瞬発系のメニューで一気に体を動かすようにしている」と明かす。練習に、より工夫が必要になる季節だ。

 他球団でのコーチ経験があるOBも振り返っていた。「同じ暑いといっても、自分たちの現役のころと違う。昔は暑いといえば30度。いまは40度近くになるもんね」。日中の活動が多い2軍では、より気をつかったという。長時間のノックの際には、グラウンドの脇にバケツを用意。ボールを追う合間に、頭から水をかぶらせた。球団に「練習中は野球帽ではなく、麦わら帽子のようなひさしの大きな帽子を使って練習したい」と、提案したこともあったという。ファンの前での練習では、さすがに実現できなかったようだが…。

 2006年以降、屋外球場を本拠地にするチームのリーグ優勝は13年の楽天のみだ。過酷な8月、そこで消耗した後の9月。優勝争いの佳境で、どうしても影響が出てしまうはずだ。現在、セ・リーグはヤクルトと阪神が交互に首位に立っている。屋外球場を本拠地にする2チーム。練習や体調管理に工夫をこらし、今季こそ粘ることができるだろうか。(安藤理)