2015.8.1 13:00

【球界ここだけの話(254)】ソフトバンク・工藤監督が半袖を着られないワケ

【球界ここだけの話(254)】

ソフトバンク・工藤監督が半袖を着られないワケ

特集:
サンスポ記者の球界ここだけの話
楽天・大久保監督(左)が半袖の一方でソフトバンク・工藤公康監督は長袖のアンダーシャツを着用。真夏にまで「厚着男」なのはなぜなのか-

楽天・大久保監督(左)が半袖の一方でソフトバンク・工藤公康監督は長袖のアンダーシャツを着用。真夏にまで「厚着男」なのはなぜなのか-【拡大】

 お気づきの方もいるかもしれない。夏真っ盛りだがソフトバンク・工藤公康監督(52)は、監督就任以来ずっと長袖のアンダーシャツを着用している。

 7月31日の西武戦(西武プリンスD)の試合前練習にも、いつも通り長袖で現れた。猛列な蒸し暑さで、各球団の選手に恐れられている球場であるにも関わらず、だ。汗ダラダラでベンチから練習を見守っていた報道陣を見つけると「おっ、みんなも汗かいてるね~!」と笑いながら、誰よりも元気にグラウンドへと飛び出していった。

 チームスローガン「熱男(アツオ)」を体現して熱く導いてきたチームは絶好調で、首位を独走している。だが真夏にまで「厚着男」なのはなぜなのか-。直撃すると監督は“ひと肌脱いで”そのワケを教えてくれた。

 「広岡(達朗)さんの教えなんだよ。『投手っていうのは、半袖を着ちゃいけない』っていう。それがどうしても頭にあって。僕自身、すごく汗をかく人間だっていうのもあるんだけどね。これからも長袖だよ」

 プロ1年目の1982年に、同じ年から西武の監督に就任した広岡達朗氏(野球評論家)と出会った。高校を卒業したばかりだった工藤青年にとって、選手を「管理する」とも言われる広岡野球との出会いがいかに“強烈”だったかは想像に難くない。そこで叩き込まれたイロハを常に頭に置き、現役生活29年、通算224勝の活躍につなげた。当時はボールを握る指先に汗が伝わらないように、などという狙いもあったが、監督となった今もその名残で長袖アンダーシャツを脱げずにいると言うのだ。

 現役時代から、マウンド上で何度も長袖アンダーシャツを腕まくりし、熱く投げてきた。現在は12球団で唯一の投手出身監督だ。黒く長い布に、意味が込められている。師の教えと、根っからの投手としてのプライドを身にまといながら、戦っている。(ソフトバンク担当・長友孝輔)

  • 監督就任以来ずっと長袖のアンダーシャツを着用しているソフトバンク・工藤監督。真夏でも変わらずに「厚着男」だ
  • 監督就任以来ずっと長袖のアンダーシャツを着用しているソフトバンク・工藤監督。真夏でも変わらずに「厚着男」だ
  • 監督就任以来ずっと長袖のアンダーシャツを着用しているソフトバンク・工藤監督。真夏でも変わらずに「厚着男」だ