ゴメス(右)とマートンは走らされ、ヒイヒイ言っていたが…【拡大】
すべてを洗い流すかのような雨が聖地に降る。暴風の音が今後のセ・リーグの大混戦を予感させる。優勝請負人の看板を背負う福留だからこそ、特別メニューが許された。
「“開幕”するときに、いい状態でもっていけるようにしたい。それが、この期間だと思う」
午後4時から全体練習が開始される中、アップと軽めのキャッチボールのみでクラブハウスへと戻った。マートン、ゴメス、関本らがヒイヒイ言わされたシャトルランや打撃練習は免除された。
6月16日の日本ハム戦(甲子園)から座る3番で打率・333、7本塁打、12打点と猛爆。4試合連続安打で前半戦をフィニッシュし、体の疲労度を首脳陣から配慮されたというわけだ。
「どこが上位(チーム)なのかはわからないからね。(相手は)関係ないよ」
後半戦は伝統の一戦から始まる。ゲーム差なしの2位巨人とは今季打率・325、1本塁打、7打点。0・5差で首位DeNAと2カード目に当たるが、打率・277、7本塁打、15打点。豪快に打ちのめしている。胸突き八丁の戦いが続く中、勝てば一気に突き抜けられる。相性のよさにも「気のせいじゃない!? 意識していない」と笑うが、頼もしい限りだ。