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【私の失敗(3)】駒田徳広「バントおもしろくない」中畑コーチに反発

【私の失敗(3)】

駒田徳広「バントおもしろくない」中畑コーチに反発

特集:
私の失敗
93年12月9日に行われた横浜入団会見。近藤昭仁監督(右)に満面の笑みで迎えられた

93年12月9日に行われた横浜入団会見。近藤昭仁監督(右)に満面の笑みで迎えられた【拡大】

 “決定打”は5月9日のヤクルト戦(神宮)だったという。

 「いつも7番だったのに、その日は3番。期待されているなと張り切っていると、一回に1、2番に連続ヒットが出て、僕には送りバントのサインでした。ちゃんと決めましたよ。でも、翌日の練習日に中畑さんが『バントのサインを出されたくらいで、何をふてくされてんだ。おもしろくないのか?』と言ってきたので、『そういう聞き方をされると、おもしろくないです』と答えました」

 気持ちは前向きでも、結果が伴わなかった。打率は1割台に低迷し、5月21日の阪神戦(甲子園)で1-8の五回にタイムリー失策。「(大敗だから)大勢に影響ないでしょ」と発言し、翌22日の同カードで、連続試合出場が「450」でストップした。

 「9月に入ると、中畑さんの『このままオフになったら、えらいことになる』という談話が新聞に載りました。シーズン終了後に長嶋監督と直接話をしたかったけど、機会がなくて、藤田さんに電話で相談しました。前監督ですから、いろいろと調べてくれたんでしょう。40分後くらいに電話が鳴って、『このままだとトレードだ。巨人を出る勇気と根性はあるか?』と。これで覚悟を決めました」

 駒田はこの年のオフに導入されたフリーエージェント制度で、横浜(現DeNA)へ移籍した。

(紙面から)

  • 1993年8月21日の横浜戦で凡打に倒れ、ベンチへ戻る。中畑清コーチ(右)と目を合わせることはなかった