9回、DeNA・下園の打球を好捕する阪神・大和=甲子園球場(撮影・森田達也)【拡大】
「大和さんに助けてもらいました」
九回先頭の代打下園への2球目。内角高め、148キロの直球をセンターに弾き返されたが、この回から中堅の守備位置には名手・大和がいた。打球音に鋭く反応するや、真骨頂ともいえるダイビングキャッチ。大きなアウトをプレゼントされた。
胸をなで下ろした呉昇桓は、続く代打・後藤をカウント1-1からカットボールで右飛に打ち取る。最後は関根を初球、150キロのストレートで一ゴロに仕留めた。2試合連続3人斬りに要したのはわずか6球。もともと夏場に強い男は大した汗もかかず、涼しい顔で引き揚げてきた。
クローザーとしては3者連続3球三振が最高にカッコいいが、それだと9球が必要。チームのため、そして自分のため。6球でフィニッシュした方がはるかにグッジョブだ。