呉昇桓はアルプス席最上段から練習を見守る。両親とかにを食べて充電完了だ【拡大】
16日の日本ハム戦で11-4と大勝してからチームは3日間、試合なし。呉昇桓はつかの間のオフを非常に大切なものと捉えて、心身ともにリフレッシュに努めている。
「試合のない期間というのは本当にリラックスできる。精神的にもすごく楽だね」
試合がある日は、たとえ登板しなくても精神的な緊張をしいられるクローザー。そんな立場からすると、17~19日の3日間はプレッシャーから解放されるひとときだ。
完全休養日の前日17日は、来日中の両親と連れ立って食事に行った。
「かにだよ。鍋? いや、焼きがに。たらばがにだったかな」
かには韓国でもメジャーな食材。高タンパクで低カロリーなうえ、疲労回復にも効果があるといわれるタウリンが豊富に含まれている。そんなベスト食材を満喫して、得意の夏へ向かう。昨季も気温の上昇とともに調子を上げ、7月は防御率0・75。2ゲーム差の首位・巨人をつかまえるために、守護神の奮闘は欠かせない。
「任されたところでしっかり投げるだけ」と締めた背番号22。本領発揮の時期は、間もなくだ。 (野原勉)
たらばがに
生息域がタラの漁場(鱈場=たらば)と重なることからこの名が付いた。北海道周辺での漁獲量が多い。生物学上はかにではなく、ヤドカリの仲間。大ぶりな身が特長で、味はやや淡泊。高タンパク、低カロリーの代表ともいえる食材で、ビタミン、カルシウムも豊富に含まれている。タウリンなどの栄養成分は疲労回復に効果があるといわれている。
(紙面から)