2015.3.23 13:00

阪神・陽川、虎風荘で過ごす日々…「焦らずに、徐々に治す」/球界ここだけの話(124)

特集:
サンスポ記者の球界ここだけの話
3月21日、球場で走る阪神・陽川=鳴尾浜球場(撮影・彦野公太朗)

3月21日、球場で走る阪神・陽川=鳴尾浜球場(撮影・彦野公太朗)【拡大】

 ようやく一歩を踏み出した。阪神の2年目、陽川尚将内野手(21)が3月19日から屋外での練習を再開。今春キャンプでは1軍・宜野座キャンプに抜擢(ばってき)されたが、2月13日の練習試合・韓国サムスン戦(宜野座)で守備の際に左肩を亜脱臼。「ベンチに戻ったときは、はまってました」と明かしてくれたが、そのまま2軍・安芸キャンプ行きが決まった。

 安芸で会ってみると、その表情は明るく、左肩も固定していなかった。軽度のけがですぐ復帰できるのかと記者も安心したが…。16日に精密検査のため一旦帰阪。そこで固定具の着用を勧められたという。

 「(外れたのは)おととい(3月18日)ですね。動かせないので生活の面でも不便でした。やっとスタート地点に立てました」

 約1カ月のリハビリ期間。キャンプが終わり、鳴尾浜での練習が始まっても、グラウンドに姿を現すのは朝一番のミーティングのみだった。ほとんどの時間を虎風荘で過ごす日々。「下半身と上半身はできる範囲で。筋肉が落ちないようやってました」。トレーニングは普段の練習と変わらないぐらい時間をかけた。

 部屋で一人で過ごす時間も増えただろうと思い、息抜きの方法を聞いたみた。すると苦笑いしながら「うーん…。最近、趣味とかないっすね。部屋でぼーっとリラックスしてます。野球のこととかもあまり考えない。今は考えても仕方ないんで」との答えが。「昔はボーリングとか行ってたんですけどね。ベスト? あまり覚えてないです(笑)。でも、得意な方だと思いますよ」と意外な一面も教えてくれた。

 「焦らずに、しっかり徐々に治してあげていけたら。でも、ゆっくりしていたらだめなので、一日でも早くですね」

 グラウンドでの練習を再開したといっても、できるのはランニングぐらい。できる喜びより、焦りの方が強そうだ。それでも、背番号「55」の今シーズンがようやく始まったことに変わりはない。あの豪快なバッティングが再び見られるのも時間の問題だ。(阪神担当・山口大輝)